スーパー14の2006年シーズン第12週の試合結果を続きへ。
今週からは最終週まですべてのチームが試合を行うことになる。
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【ウェールズ新監督にギャレス・ジェンキンス氏】
ウェールズ代表の新監督にスラネスリ・スカーレッツのギャレス・ジェンキンス氏が就任することが決まった。協会とは2年契約で、 春のテストマッチ遠征シリーズから早速指揮を執ることになる。
また、スラネスリで氏のコーチングスタッフとして活動してきたナイジェル・ デーヴィスも彼の右腕としてともにウェールズ代表に加わることになった。
マイク・ラドック監督の突然の辞任劇から臨時監督のスコット・ ジョンソンのオーストラリア帰国と混迷を続けたウェールズの監督問題についに終止符が打たれた。
【イングランド代表、3コーチを更迭】
2006年シックスネイションズの結果を受けたイングランド協会によるレビューの結果、 イングランド代表のコーチ3氏がともに更迭されることとなった。
今回更迭されることとなったのはディフェンスコーチのフィル・ラーダー、キッキング・コーチのデーヴ・アレッド、アタッキング・ コーチのジョー・リドンの3コーチ。
代表監督(ヘッド・コーチ)のアンディ・ロビンソンはそのまま続投する。
イングランド代表は今季もシックスネイションズで2勝3敗の4位と低迷し、ファンや関係者からコーチ陣への批判が集中し、 監督更迭論も浮上していたが、結局コーチ陣が引責辞任する形で収束することになった。
【イングランド・プレミアシップ関連ニュース】
イングランド・ギネス・プレミアシップから引退や移籍のニュースが相次いだ。
まず、サラセンズのFL/No.8で元ニュージーランド代表オールブラックスの主将タイネ・ランデル(31)が、 今季限りで現役を引退する考えを表明した。ランデルはニュージーランド代表で51キャップ、 うち19試合で主将を務めるなど輝かしい戦績を持って2003年にサラセンズ入り、入団した年にはクラブ内のプレーヤー・オブ・ザ・ イヤーにも輝くなどチームの柱として活躍したが、若手の台頭や体力的な問題から現役引退を決意した。
ニューカッスル・ファルコンズでは、昨年入団した元ACTブランビーズ及びオーストラリア代表のFLオーウェン・ フィネガンとSOデーヴ・ウォルダーが契約終了をチーム側から言い渡された。監督のロブ・アンドリューは特にフィネガンに言及し、「彼の (1999年W杯優勝など)すばらしい経験はコーチとして偉大な資産だと思う。でもチームには若く才能のある選手がたくさんおり、 特にバックローには今後成長して行くべき選手が多いから、彼をこのまま起用し続けるのはもう限界だと思う。」 と選手としては厳しい評価を与えた。
【元NZ代表マーシャル、オスプリーズと2年契約】
昨年イングランド・プレミアシップのリーズに移籍して話題を呼んだ元ニュージーランド代表オールブラックスSHジャスティン・ マーシャルが、リーズの下部リーグ降格決定を受けて移籍を希望していた話題で、今週はじめ、そのマーシャルがアイルランド、ウェールズ、 スコットランドのケルト系3カ国からなるセルティック(ケルティック)・リーグのニース/スウォンジー・オスプリーズに移籍、 2年契約を結んだことを明らかにした。
マーシャルの去就については故郷のニュージーランドで話題を呼び、元所属のカンタベリー、 クルセイダーズやオールブラックスのグレアム・ヘンリー監督も歓迎の意を明らかにしていた。しかし、 結局は一旦離れた故郷に戻ることを望まず、ウェールズで新たなラグビー人生を見出すことになった。また、マーシャルは現在32歳で、 年齢的にはこれが最後の移籍になると思われている。
【カステニェード、サラセンズと契約更新】
フランス代表CTB/FB/SOトマ・カステニェードが、所属するイングランド、 プレミアシップのサラセンズと1年の契約延長を行ったことを発表した。
カステニェードは「クラブには長く所属してきたし、これからも新たなシーズンを乗り切って行きたい」と語り、 サラセンズへの愛着をにじませた。また、「契約に当たって大きかったのはエディー・ジョーンズがクラブに来たこと。 彼は新しい方向性や物事をわれわれに示してくれた。」と、昨年末に解雇劇を演じ、 コーチとしてサラセンズに招かれているオーストラリア元代表監督のエディー・ジョーンズの手腕を高く評価した。
【ギタウ、ウェスタン・フォースと契約】
オーストラリア代表で現ACTブランビーズ所属のSO/CTBマット・ギタウが、長く保留していた来季以降の契約について、 パースを根拠地とするウェスタン・フォースと3年契約したことを認めた。
パースへの移籍のうわさはかねがね流れていたが、真偽のほどは本人のコメントがないために明確にはなっていなかった。
ギタウは「将来あるチームで歴史を作っていきたい」と今季できたばかりの若いチームに期待を寄せる一方、 親友でブランビーズから昨年パースへ移籍したマット・ヘンジャックから「ラグビー関係はもちろん、 気候も人もすばらしいところだと聞いている」とパースでの新生活に早くも期待を寄せている。
一方、これを受けたARUは、ギタウの移籍に当たって支払われる450万豪ドル(約335万USドル)という巨額の移籍金について、 「今後各プレーヤーの契約問題に悪い影響が出かねない」と警鐘を鳴らしている。
【ウィルキンソン、春の代表遠征には帯同せず】
長い怪我から所属のニューカッスルで復帰したジョニー・ウィルキンソンについて、ニューカッスルのロブ・アンドリュー監督 (ラグビーディレクター)は、「怪我の状態についてはなんとも言えないが、春のイングランド代表の遠征は無理だろう。 メディカルチームがそう判断している」と話し、ウィルキンソンの春の代表復帰は見送られる公算が高いことを示唆した。
イングランドの春の遠征はオーストラリアなどを予定しているが、 首脳陣は若手中心の構成で将来を見据えた遠征にしたい旨を発表しているものの、マーティン・ コリー主将や他のベテラン勢からこの遠征にも帯同したい旨の申し出が相次ぎ、遠征メンバーの選定には特に注目が集まっていた。
【U19優勝はオーストラリア】
UAEのドバイで行われているIRB主催のU19(19歳以下)W杯は、21日までにディヴィジョンA、Bともに決勝戦などが行われ、 上位グループのディヴィジョンAの優勝は、ニュージーランドを17‐13で破ったオーストラリアとなった。
決勝のニュージーランド対オーストラリアは、21日に行われ、前半2トライなどで14‐3とリードしたオーストラリアに対し、 ニュージーランドも後半2トライを奪って14‐13に迫ったが、最後はACTブランビーズに所属し、 主将のサイアとは双子の兄弟であるアンソニー・ファインガーの劇的なドロップゴールが決まって勝負を決めた。
ディヴィジョンAの3位は3位決定戦で12‐12と引き分けたフランスとイングランドが、以下5位にアイルランド、6位ウェールズ、 昨年優勝の南アフリカは8位、日本はルーマニアと同点で11位タイとなった。
ディヴィジョンBは1位がフィジー、以下トンガ、イタリア、カナダの順。
【故障者情報】
ACTブランビーズ・・・SOスティーヴン・ラーカムが全治4〜6週間の診断。SO/CTBマット・ ギタウが右ひざの故障癒えず今週は出場辞退して経過観察。主将でCTBのスターリング・モートロックは今週も無事出場果たす。
ブルーズ・・・トロイ・フラヴェルが肩の故障で全治4〜6週間。今季のスーパー14はほぼ絶望。 終了後のテストマッチ出場に再起をかける。故障ではないが、CTBルア・ティポキはラフプレーで16週間の出場停止処分中。
レッズ・・・FBクリス・レイサムが、ハムストリング(腿裏筋)の違和感から先週のブルズ戦で急遽出場辞退、 検査の結果肉離れは起こしていないと判断されたものの、今週のトレーニングセッションには参加できず、今週のストーマーズ戦も出場を回避。
キャッツ・・・主将でFL/No.8のファン・ヒールデンがひざの炎症が悪化して今週のブルズ戦出場辞退。
【ギタウ獲得レースはウェスタン・フォースがリード?】
ACTブランビーズのマット・ギタウが来季からの契約を遅らせている話題で、オーストラリアの複数のメディアが、ウェスタン・ オーストラリア州のパースを拠点とするウェスタン・フォースのギタウ獲得レースをリードしている、と報じている。
一方、現在所属しているACTブランビーズもフィッシャー監督やラーカム、 モートロックといったチームメイトを含めたチーム全体でバックアップする体制を強調し、残留に自信を示している。
オーストラリア協会(ARU)の関係者筋によると、ギタウは既に意を決しているとされており、 期限の迫る来季契約に注目が集まっている。
【南アフリカ協会、今季の最下位チーム降格延期を決定】
ラグビーの南アフリカ協会(SARU)は21日までに、今季スーパー14で南アフリカ勢の最下位チームが降格する処置について、 これを今季は実施しない旨を決定した。
南アフリカ協会は、スーパー12からスーパー14に拡張される際、南アフリカから参加する新チームについてはさまざまな議論がされ、 紆余曲折を経て「チータースが参加も、最下位チームはサザン・スピアーズ(イースタン・ケープ協会)と入れ替え」を決定していた。しかし、 今季のチーム状況を受けた南アフリカ協会側は「準備不十分」と判断してこれを繰り延べることを決定したと報じられている。
イースタン・ケープ側は当然これには反発を強めているが、決定は覆らないとする見方が有力となっている。
【イングランド・ギネス・プレミアシップ第20節終了、リーズが降格決定】
イングランドのプロリーグ、ギネス・プレミアシップは、16日までに第20節が終了。 19節終了時点で最下位だったヨークシャーのリーズがロンドン・アイリッシュに敗れ、11位(ブービー)のニューカッスルが首位セール・ シャークスに勝利したため、残り試合(2節)と勝ち点の関係でリーズの今季最下位が決定。下位リーグのナショナル・ リーグ1に降格が決まった。
前節から降格まで秒読みとされたリーズに所属する元ニュージーランド代表SHマーシャルは、 前節までは降格の如何に関わらず残留の意思を表明していたが、降格が決定した今節終了後の会見で「クラブ側に用意があるなら、移籍も考える」 とし、前節からの方向転換を明らかにした。
来季の昇格は昨年惜しまれて降格し、下位リーグ降格後もほとんど変わらないメンバーで他を圧倒したNECハリクインズに決まっていた。
【ウィルキンソン、無事復帰】
イングランド代表フライハーフで、ニューカッスル・ファルコンズに所属するジョニー・ウィルキンソンは、チームの第20節セール・ シャークス戦に予定通りベンチ入り。後半から無事出場を果たし、得点は挙げられなかったもののチームの勝利に貢献した。
ウィルキンソンは「やっとスタートラインに立てた。残りのシーズンを今後へのステップとしてうまく利用したい」と、 残り2節となった残りシーズンへの意気込みを語った。
【マット・ドーソン、引退早まる】
ロンドン・ワスプスのSHマット・ドーソンが、ギネス・プレミアシップ第20節のサラセンズ戦前半30分に足首の負傷で途中退場。 検査の結果今季残り試合への出場を待たず、すでに発表していた現役引退の時期を早めることになった。
ワスプスのマギーハン監督は、ドーソンの怪我を引き起こした元ニュージーランド代表のFLタイネ・ランデルによるレイト・ タックルに遺憾の意を表明した。
久々に世界のラグビーに関する話題を。
【ジョニー・ウィルキンソン、久々復帰へ】
イングランド代表フライ・ハーフでギネス・プレミアシップのニューカッスル・ファルコンズに所属するジョニー・ウィルキンソンが、 最も最近の怪我である内転筋の怪我から久々に復帰する。
復帰第1戦はギネス・プレミアシップの首位を快走するセール・シャークスとのホームゲームで、まずはベンチスタート。ロブ・ アンドリュー監督によれば今週は怪我から復帰して最もハードなトレーニングを積んだとのことで、 長い怪我のジンクスから解放される期待が高い。
【IRB ‐ U19選手権予選リーグ終了】
IRBが主催し、南アフリカで行われているラグビーのU19(19歳以下)選手権大会で、14日までに予選リーグが終了。
上位グループのディヴィジョンAでは、予選トップはニュージーランド代表、僅差でフランス代表が続き、 ニュージーランド代表に敗れたオーストラリア代表が3位、 南アフリカ代表を破って順位を上げたイングランド代表が4位に滑り込んで優勝決定戦となる1〜4位でのトーナメントを行う。
5〜8位は順に、ウェールズ、アイルランド、アルゼンチン、南アフリカの各代表。 昨年優勝の南アフリカ代表は初戦のフランス代表と最終戦(3試合目)のイングランド代表にそれぞれ完敗し、予選8位で連覇は無くなった。
日本代表は初戦のルーマニア戦に勝利したものの、その後のニュージーランド、スコットランドに大敗し、予選を10位で終え、 スコットランド、日本、サモア、ルーマニアの各代表(順位の順に表記)による9〜12位決定戦を行う。
なお、下位グループのディヴィジョンBは、上位から順にフィジー、トンガ、イタリア、カナダ、グルジア、ウルグアイ、チリ、ロシア、 ナミビア、アメリカ、台湾、韓国の各代表となった。
【ロビンソン監督、シックスネイションズ2006レポート提出へ】
イングランド代表監督のアンディ・ロビンソンが13日、 シックスネイションズの2006年シーズンをまとめたレポートをイングランド協会(RFU)のフランシス・バロン会長に提出、 RFU首脳陣による2007年W杯をにらんだ協議が行われる。
一説には、2年続けての4位低迷という失態を演じたアンディ・ロビンソン監督の退任とその後任人事として元バースのサイモン・ ホリデーや前監督のクライヴ・ウッドワードの名前が挙がっているというが、真偽のほどは定かではない。
【アンディ・ファレル、今季プレミアシップへの出場は見合わせ】
昨年のシーズン開始直前に鳴り物入りでプレミアシップ、サラセンズに入団した元ラグビー・リーグのイングランド代表アンディ・ ファレルが、長引く怪我のために今季の出場を見合わせることになった。
サラセンズのマーク・シンダーベリー氏が明らかにしたもので、ファレルにとってはラグビー・ ユニオンでのファーストシーズンを不本意な形で終えることになった。
今季(2005秋〜2006年春)からイングランドのプロクラブとウェールズのスーパークラブの合同で行われることになったアングロ・ ウェルシュ・パワージェン・カップ(旧パワージェンカップはイングランドの国内トーナメント方式カップ戦)の決勝が、この4月9日、 イングランドのトゥイッケナムで行われ、3月4日に行われた準決勝で、それぞれレスター、バース(ともにイングランド) を破って決勝進出していたロンドン・ワスプス(イングランド)とスラネスリ・スカーレッツ(ウェールズ)が対戦し、26対10 (前半10対10)でイングランドのロンドン・ワスプスが優勝。アングロ・ウェルシュ杯となって初の栄冠を手にした。
ワスプスは前半、イングランド代表WTB/FBのトム・ヴォイスが鮮やかに切れ込んで先制トライを奪ったが、 スカーレッツも負けじとFBバリー・デーヴィスのトライなどで前半を10対10の同点で凌いだ。
しかし、スカーレッツ主将でアイルランド代表FLサイモン・ イースタビーが26分に負傷退場して流れを失ったスカーレッツはワスプスの猛攻を支えきれずにまたしてもWTBトム・ ヴォイスにトライを許し、FBファン・ギスバーゲンの正確なゴール、PGなどで加点したワスプスの前に得点を挙げられず、 結局26対10で敗退。イングランドとウェールズの合同トーナメントとしては初の栄冠はワスプスに輝いた。
<試合結果>
スラネスリ・スカーレッツ 10(10) vs 26(10) ロンドン・ワスプス
スカーレッツ: トライ→B・デーヴィス、ゴール→ハーカス、PG→ハーカス
ワスプス: トライ→ヴォイス(2)、ゴール→ファン・ギスバーゲン(2)、PG→ファン・ギスバーゲン(3)、 DG→キング