ラグビーの欧州No.1決定戦、ハイネケン欧州カップは第4週。先週と同じ顔合わせでホーム&アウェイを入れ替えた対戦となる。
試合結果をダイジェストで。
【12月10日(金)】
ブルゴーアン(※)(仏) 23 vs 26 レンスター(愛)
先週ホームで大勝したアイルランドのレンスターが今度はアウェイで接戦を制した。主将でCTBのオドリスコルが2トライとチームのピンチを救った。
フランスのブルゴーアンは、地元に戻ったが1PG差の惜しい内容ながら敗れ、決勝トーナメント進出の望みはほぼ断たれた。
【12月11日(土)】
アルスター(愛) 18 vs 10 スタッド・フランセ(仏)
アイルランドのアルスターが地元に帰って勢いを得、同プールトップのスタッド・フランセに快勝。実力を示した。SOハンフリーズが一人で1T1G1P1Dの13得点とチームを勝利へ導いた。
スタッド・フランセはアウェイながらここで初の敗戦を喫した。
バース・ラグビー(英) 47 vs 7 ベネトン・トレヴィソ(伊)
先週アウェイながら不覚にもイタリア、ベネトンに敗退したバースが地元に戻って覇気を取り戻し、5トライの快勝を演じた。SOバークリーの正確なゴールキックもますます冴えを見せている。
トレヴィソの得点はペナルティ・トライの1トライのみ。先週の勢いはアウェイでは継続できなかった。
カーディフ・ブルーズ(ウ) 16 vs 23 グロスター(英)
イングランドのグロスターがアウェイをものともせず、ウェールズのカーディフを押さえ込んで接戦を制した。代表から復帰しているヘンリー・ポールのゴールキックも冴え渡った。
カーディフは地元に戻っての痛い敗戦。
NECハリクインズ(英) 19 vs 46 ニース・スワンシー・オスプリーズ(ウ)
ウェールズのオスプリーズがイングランドのハリクインズを6トライの猛攻で圧倒。決勝トーナメント進出へわずかな望みをつないだ。
オスプリーズの若きエース、ギャビン・ヘンソンの2トライを含む活躍とWTBシェイン・ウィリアムズの随所に見せた切れが光った。
ハリクインズはリーグで取り戻した勢いを地元でも発揮できず、連敗。決勝トーナメント進出へはいよいよ苦しくなった。
カルヴィサーノ(伊) 17 vs 48 ビアリッツ(仏)
フランスのビアリッツが専修の対象から勢いそのままに、イタリアのカルヴィサーノ相手に再び大勝を演じた。
ビアリッツはション、ベッツェンらフォワードのトライを量産し、Fトライの猛攻を見せた。
イタリアのカルヴィサーノは2トライを獲得したものの、力及ばず敗退。同プールで1チームだけ取り残された状況。
トゥールーズ(仏) 25 vs 12 ノーサンプトン・セインツ(英)
フランスのトゥールーズが地元に戻って先週喫した敗戦のリベンジを見事果たした。
トゥールーズは怪我から復帰したエリッサルドがうまくゲームメイクしてチームを勝利へ導いた。ゴールも途中退場したミシャラクに代わって1G5PGを獲得し、復活をアピールした。
セインツはここで今季ハイネケンカップ初の敗戦。アウェイながら4PGのみのノートライに終わった。
エジンバラ(ス) 10 vs 13 ニューカッスル・ファルコンズ(英)
イングランドのニューカッスルがスコットランドの古豪エジンバラを僅差で制し、不敗をキープした。
ニューカッスルは怪我からようやく復帰したイングランドの大スター、ウィルキンソンが後半から出場。1G1PGで勝利に貢献した。
エジンバラは地元で奮闘したが、惜しい試合を落とす結果となり、決勝T進出への望みはほぼ断たれた。
マンスター(愛) 36 vs 8 カストル(※)(仏)
アイルランドのマンスターが地元に戻って実力を如何なく発揮。同プール首位のフランス、カストルを力でねじ伏せた。アイルランド代表で主役を演じたオガーラはキックにやや精彩を欠いたもののチームに良い流れを生み出し、勝利に貢献した。
フランス、カストルはここまで2勝1分の負けなしだったが、ついに土がついた。
ペルピニャン(仏) 32 vs 9 グウェント・ドラゴンズ(ウ)
フランスのペルピニャンが開始20分で3トライと速攻でウウェールズのドラゴンズを寄せ付けず、完勝。先週の雪辱を果たした。
ドラゴンズはアウェイに来て力なく、ノートライに封じ込められた。
【12月12日(日)】
グラスゴー(ス) 22 vs 38 スカーレッツ(ウ)
ウェールズのスカーレッツが先週に引き続きスコットランドのグラスゴーを玉砕。5トライをあげてボーナスポイントも獲得した。
グラスゴーはスコットランドの不振を象徴するような連敗で決勝への望みは大きく遠のいた。
ロンドン・ワスプス(英)27 vs 35 レスター・タイガース(英)
レスターが昨年の覇者で宿敵ワスプスを力でねじ伏せて連勝し、今季の充実振りをアピールした。トライ数では互角の3トライずつだったが、SOグードの6PGで試合を決めた。
昨年の覇者ワスプスは強敵レスター相手ながらホーム&アウェイでいたい連敗。連覇へ黄色信号がともった。
<順位表>
【プール1】
[チーム] [試][勝][敗][分][点] [差]
ビアリッツ(仏) 4 3 1 0 14 64
レスター(英) 4 3 1 0 13 30
ワスプス(英) 4 2 2 0 10 8
アマトーリ(伊) 4 0 4 0 0 −102
【プール2】
[チーム] [試][勝][敗][分][点] [差]
レンスター(愛) 4 3 0 0 17 113
バース(英) 4 2 2 0 10 25
トレヴィソ(伊) 4 2 2 0 9 − 16
ブルゴーアン(仏) 4 0 4 0 1 −122
【プール3】
[チーム] [試][勝][敗][分][点] [差]
トゥールーズ(仏) 4 3 1 0 14 40
セインツ(英) 4 3 1 0 12 15
スカーレッツ(ウ) 4 2 2 0 11 − 6
グラスゴー(ス) 4 0 4 0 2 − 49
【プール4】
[チーム] [試][勝][敗][分][点] [差]
マンスター(愛) 4 3 1 0 14 29
カストル(仏) 4 2 1 1 11 0
オスプリーズ(ウ) 4 2 2 0 10 21
ハリクインズ(英) 4 0 3 1 3 − 50
【プール5】
[チーム] [試][勝][敗][分][点] [差]
ファルコンズ(英) 4 4 0 0 17 22
ペルピニャン(仏) 4 2 2 0 10 28
ドラゴンズ(ウ) 4 2 2 0 10 − 10
エジンバラ(ス) 4 0 3 0 2 − 40
【プール6】
[チーム] [試][勝][敗][分][点] [差]
スタッドF(仏) 4 3 1 0 14 43
グロスター(英) 4 3 1 0 13 45
アルスター(愛) 4 2 2 0 8 − 49
カーディフ(ウ) 4 0 4 0 3 − 39
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