スーパー12はついに決勝を迎え、28日(土)、リーグ戦1位のクルセイダーズの地元クライストチャーチはジェイド・スタジアムで、 ワラタスとの対戦が行われた。
クルセイダーズは、地元とは言いながら今季好調だったハリケーンズを準決勝で圧倒する快勝をあげ、 今季の充実振りを如何なく発揮した形となった。また、スーパー12シーズン最多トライの記録がかかるリコ・ギアも、元ブランビーズのジョー・ ロフ(現クボタ)が持つ15トライに並ぶトライをあげて、勝負とは別の注目を浴びている。
ワラタスは、終盤に勢いを増したブルズ相手にてこずりながらも、体格で負けないフォワード陣が踏ん張りを見せ、 何とか勝利を勝ち取った。メンバーはほぼ固定され、強いチームの条件が出揃った。アウェイでも善戦は可能で、 最後の試合に今季のすべてをかける。
試合結果は続きへ。
<試合結果>
クルセイダーズは、前半から終始押し気味に試合を進め、カーターのPGとハミルトンのトライでリードを奪う一方、
ワラタスに攻め入る隙を与えず、2PGのみの6点で前半を切り抜けた。後半に入っても流れは変わらず、ヒューイット、マクドナルド、
ラルフと70分までに立て続けにトライを決め、勝負を決定付けた。
ワラタスも最後はフィル・ウォーのトライをきっかけに反撃を仕掛け、ロジャースが2トライ1ゴールを決めるなど意地を見せたが時すでに遅し。
クルセイダーズの力の前に敗れ去った。
クルセイダーズはスーパー12の10年間で他を寄せ付けない5回目の優勝。スーパー12は結局、ブルーズ、 ブランビーズとこのクルセイダーズ、3チームだけの優勝チームを生み出し、これを締めくくった。すでに旗揚げを済ませた豪州のパース、 ウェスタン・フォースと南ア1チーム(未だ決定せず)を加えた14チームでの「スーパー14」に引き継がれる。