スーパー14の2006年シーズン第10週の試合結果を続きへ。
なお、今週は試合なしチームは無く、すべてのチームが全7試合を行った。次週はワラタスとハイランダーズが休養(試合なし)となる。
【2006年4月14日(金)】
ブルーズ 39 vs 8 ウェスタン・フォース
【2006年4月15日(土)】
クルセイダーズ 53 vs 17 チータース
チーフス 30 vs 20 ストーマーズ
レッズ 20 vs 19 ブルズ
キャッツ 8 vs 36 シャークス
【2006年4月16日(日)】
ハイランダーズ 13 vs 29 ハリケーンズ
ワラタス 37 vs 14 ブランビーズ
<順位表>
順位
チーム 試 勝 敗 分
4T 7L 点 得 失
差
-------------------------------------------------------------
第1位 クルセイダーズ 9 9 0 0
4 1 41 304 139 +165
第2位 ワラタス 10
8 2 0 5 1 38 295
133 +162
第3位 ハリケーンズ 9 7 2
0 4 1 33 233 159 + 74
第4位 ブランビーズ 9 6 2
1 2 0 28 240 192 + 48
第5位
ブルズ
9 4 4 1 2 3 23
215 201 + 14
第6位 シャークス 9
4 5 0 2 4 22 237
206 + 31
第7位 チーフス
9 4 4 1 1 3 22
215 189 + 26
第8位 ブルーズ
9 5 4 0 2 0 22
199 219 - 20
第9位 ハイランダーズ 10 5 5 0 0
2 22 181 208 - 27
第10位 チータース 9
4 5 0 1 1 18 165
262 - 97
第11位
レッズ
9 3 6 0 1 3 16
176 218 - 42
第12位 ストーマーズ 9 2 6
1 1 3 14 184 230 - 46
第13位 キャッツ
9 1 8 0 0 2 6
112 264 -152
第14位 W・フォース 9 0
9 0 0 2 2 125 261
-136
<総評>
首位クルセイダーズは自慢の得点力を爆発させて全勝と首位をキープ。 注目を集めたのはシドニーで行われたワラタス対ブランビーズのダービーマッチで、前半開始13分に頼みの司令塔ラーカムをハムストリング (腿裏筋)の負傷で欠いたブランビーズが徐々にペースを落とし、ワラタスに完敗。ワラタスは2位キープ、 アウェイでハイランダーズを破ったハリケーンズが3位浮上、ブランビーズは今季2敗目で4位へ後退した。
5位以下は、ブルズが引き分けを挟む連敗で上位と水をあけられつつあるのに対し、シャークス、チーフス、 ブルーズがじわじわと順位を上げ、ポイントでは5位ブルズと1ポイント差、 6〜8位にそれぞれ浮上してきた3チームはポイントでは横並びとなった。
前週6位のハイランダーズはニュージーランド勢対決でハリケーンズに敗れ、 1試合多い消化数ながらポイントで前述3チームに並ばれて一気に9位へ後退。また、 首位クルセイダーズに完敗したチータースも先週からさらに順位を落として10位まで後退した。
下位争いでは、レッズがきわどい接戦(20‐19)ながらブルズに競り勝ち、今季3勝目でストーマーズを抜いて11位へ。 一方ストーマーズは不本意な連敗で12位へさらに順位を落とした。キャッツ、ウェスタン・フォースにとって勝利は遠く、連敗。 フォースは次週首位クルセイダーズとホームで対戦するほかは3週間の南アシリーズを残すのみとなっており、 今季の勝ち星はきわめて厳しくなった。
<関連情報>
試合中に腿裏筋の負傷で退場していたACTブランビーズのSOスティーヴン・ラーカムは、火曜日に検査を受けて詳細を確認する予定。 しかし、ブランビーズのローリー・フィッシャー監督は、「彼のハムストリングの負傷は明らかで、 次週のハリケーンズ戦とそれに続く1〜2週間は休養させるべきと考えている」と発言。 ここまで比較的順調に勝ち星を重ねてきたブランビーズにとって、終盤に来ての苦しい戦いが予想される。
ラーカムの交代要員は、公式発表は未定だが、フライハーフにギタウ、CTBにウィルソンかフェアバンクス、 ラスボーンのいずれかを起用するプランが濃厚と見られる。
一方、ウェスタンフォースに39‐8の大差で勝利したブルーズでは、その試合でハットトリック(3トライ)を上げマン・オブ・ザ・ マッチの活躍だったルア・ティポキが、フォースのフライハーフ、 ヒルゲンドルフに対する暴行で16週という長期の出場停止処分がSANZAR(南ア、NZ、豪州の各協会による共同の協会) の懲罰委員会によって下された。これは、ティポキの行為が故意で悪質と判断されたため。
ティポキ自身は「怪我をさせるつもりは無かった」と故意を否定したものの、「起こしてしまった結果に対する責任は取る」 と潔くこれを受け入れる考えを示している。
しかし、南ア勢がことごとく苦しんでいますね。ここまで力の差があるとは思えないのに、この順位は何とかならないものかと考えてしまいます。
ブランビーズサポーターの私としては結果的には非常に残念な試合でした。なんといってもこの大事な試合でラーカムを序盤で欠いたのは痛かったと思います。
ただ、ワラタスは仰るとおり本物のようですね。ユーエン・マッケンジー監督の力量が本物だということなんでしょうね。まあ元々選手は揃っていますが。シーズン前の予想で甘く見すぎたチームのひとつです。
南ア勢の不振は残念ですね。特にストーマーズはこんなはずじゃない、というのが関係者や選手の本音じゃないでしょうか。個人的にはNo.8のジョー・ファン・ニーケルクが戻ってきてブレイクダウンでの攻防には期待が持てるのではないかと思っています。
シャークスはここへきて一気に力を発揮してきましたね。ジェイク・ホワイト南ア監督はジョン・スミットの主将としての力を高く評価しているようですが、三洋のトニー・ブラウン加入も大きく影響していることでしょう。今週はブルズ戦で、両チームにとって本当の正念場です。注目ですね。