開幕前にウェールズ協会のイングランドとのアングロ・ウェルシュ・カップ参戦表明から混迷を続けた5年目のウェールズ、アイルランド、
スコットランドのケルト系3カ国スーパークラブリーグ、セルティック・リーグも、ミッド・ウィーク・
ゲームを増やすなど変則的な日程ながら9月2日、ようやく開幕にこぎつけた。そのセルティック・リーグ関連最新ニュースを。
<ヘンソン、
早期復帰に期待>
長く悩まされた股関節痛の改善手術をドイツ、ミュンヘンで受けたウェールズ代表およびライオンズCTBでニース/スウォンジー・
オスプリーズのギャヴィン・ヘンソンが20日、英国BBCウェールズのインタビューに答え、
10月半ばの復帰と11月のテストマッチ出場を目指していることを明らかにした。
<オドリスコル移籍阻止にアイルランド協会躍起>
6月〜7月のライオンズによるニュージーランド遠征で負傷し、手術、
リハビリを続けている同チームおよびアイルランド代表主将のブライアン・オドリスコルに、フランスへの移籍話が再浮上している問題で、
アイルランド協会と現所属のレンスター・チームはオドリスコルの残留に全力を挙げることを表明。移籍の阻止に躍起になっている。
当のオドリスコルは、移籍先候補として挙げられているビアリッツに好感触を示し、「フランスでプレーしてみたい。ビアリッツのラグビー・
ブランドも好きだし、場所も雰囲気も好きだね。」と大きく移籍に傾いた心境を明らかにしている。
<シェーン・
ウィリアムズ手術へ>
ライオンズ、ウェールズ代表およびオスプリーズのWTBシェーン・ウィリアムズが、
同僚で既に手術を受けているヘンソンと同じく股関節の手術を受けることを決意。22日にその手術を受けた模様で、
オスプリーズ関係者によると同チームのハイネケン欧州杯スタッド・フランセ戦のある10月23日には復帰の見通し。ヘンソン、
ウィリアムズのバックス2枚看板を欠くことは、昨年セルティック・リーグを制したオスプリーズに大きな影響を与えそう。
<05/06シーズン第4節終了、
首位はアルスター>
セルティック・リーグ05/06シーズンは早くも5節目(ミッド・ウィークを入れれば6節目)に突入。首位はアルスター
(アイルランド)で、3戦全勝+フリー・ウィークエンドポイント(※)を加え、
ボーナスポイントなしながら2位カーディフに1ポイント差をつけている。2位は2勝2敗+フリー・ウィークエンドポイントのカーディフ
(ウェールズ)、3位はスコットランドのエディンバラで3勝1敗。昨年優勝のオスプリーズは5戦して2勝3敗、
ボーナス1ポイントと元気がない。
※フリー・ウィークエンド・ポイント・・・11(奇数)チームで戦うセルティックリーグは毎週必ず試合を行わないチームが出てくるが、
毎節の順位争いに試合数の不均衡が影響することを考慮して、今季から週末に試合を行わない(フリー・ウィークエンド)
チームに無条件で4ポイントを加算する方式を採用した。この方式はオーストラリアのラグビー・リーグに倣ったとされている。
<ゲティン・
ジェンキンス、手術へ>
ライオンズ、ウェールズ代表およびカーディフ・ブルーズのPRゲティン・ジェンキンスが肩の怪我治療のため、手術を受けることを決意。
秋のテストマッチや10月から始まるハイネケンカップへの出場を見送る考えを示した。これにより3ヶ月の欠場を余儀なくされる見込み。
ウェールズ代表は既に今秋テストマッチに、トム・シャンクリン、ギャレス・クーパー、ギャヴィン・ヘンソン、セリ・スウィーニー、ライアン・
ジョーンズ、シェーン・ウィリアムズといった名だたる選手を欠く危機にさらされている。
<オスプリーズ、
「ヘンソンの健康第一に」>
ウェールズのニース/スウォンジー・オスプリーズのマネージャー、ダーウィン・
ジョーンズは股関節手術を受けてリハビリ中の同チーム所属CTBギャヴィン・ヘンソンについて、
回復までに十分な時間を与えるべきだと発言し、試合スケジュールよりもヘンソンの健康を第一にする考えを明らかにした。
<ブラッカダー、
エディンバラ臨時ヘッド・コーチへ>
元ニュージーランド代表オールブラックス主将で、2001年からスコットランドのエディンバラ・
ガンナーズで選手として活躍したトッド・ブラッカダーが、フランク・
ハーデンのスコットランド代表監督就任により空席となった同チーム監督の代役を引き受けることとなり29日、このための就業ビザを取得した。
同氏は現在既に選手兼フォワードコーチを務めており、肩の故障のためにコーチに専念しているところだった。
「肩の故障がなければこんなことは考えなかった」と同氏。SRU(スコットランド協会)も同氏の監督就任を
「われわれはすばらしい人材を得た」と大歓迎している。