ニュージーランド代表オールブラックスは12日、6月25日、7月2日、及び7月9日に対戦予定のブリティッシュ&アイリッシュ・
ライオンズ戦向けスコッド26名(+トレーニングメンバー2名)を発表した。
<オールブラックス 対ライオンズ・スコッド>
ダニエル・カーター、リコ・ギア、クリス・ジャック、キャンベル・ジョンストン、リッチー・マッコウ、レオン・マクドナルド、
ジャスティン・マーシャル、アアロン・メイジャー、グレッグ・サマヴィル、モセ・トゥイアイリィ(以上、クルセイダーズ)、ジェリー・
コリンズ、マア・ノヌ、コンラッド・スミス、ロドニー・ソーイアロ、タナ・ウマンガ(主将)(以上、ハリケーンズ)、カール・ハイマン、
アントン・オリヴァー、ジェームズ・ライアン(以上、ハイランダーズ)、ダグ・ハウレット、ケヴィン・メアラム、ミルズ・ムリアイナ、アリ・
ウィリアムズ、トニー・ウッドコク(以上、ブルーズ)、バイロン・ケラハー、シオネ・ラウアキ、シティヴェニ・シヴィヴァトゥ(以上、
チーフス)
トレーニングメンバー:ダレン・ウィットコム(ブルーズ)、ジョノ・ギッベス(チーフス)
【短評】
今季ニュージーランドでの居住年数を充たして先週満を持して初キャップを獲得したシヴィヴァトゥが引き続き代表スコッドに残留。
これに伴ってセブンズ代表に参戦しているジョー・ロコゾコは一昨年のデビュー以来初の代表落選となった。
注目のフライ・ハーフは、昨年末から正ポジションに座ったカーターのほか、アアロン・メイジャー、レオン・
マクドナルド以外選出されておらず、あくまでもカーターを主軸にする方向性をより明確にした。これにより、
当落ラインにあったベテランのマーテンズ、今季躍進した若手ゴッパースや英国行きが確定し、
ほとんど希望のなかったスペンサーらの落選も確定したことになった。
フォワードではNZマオリで獅子奮迅の活躍を見せたマーティ・ホラーのほかフリン、ギッベスらキャップ保持者が軒並み落選。
代わってシオネ・ラウアキ、モセ・トゥイアイリィら若手の有望株やアントン・オリヴァー、グレッグ・サマヴィルらベテラン勢らを選出。
NZマオリの活躍選手からはカール・ハイマンが、フォワードからは唯一選出された。
フォワードの中心はなんと言ってもカンタベリー/クルセイダーズの主将を務めるリッチー・マッコウ。
主将のウマンガとともに早くもチームの大黒柱となっている。バックローはこのマッコウにコリンズ、ラウアキ、トゥイアイリ、
ソーイアロの各選手を組み合わせる形となる。
セカンドローでは、クリス・ジャックを中心にアリ・ウィリアムズ、ジェームズ・ライアン。
バックアップとしてFL/No.8のコリンズ、トゥイアイリィ、トレーニングメンバーのギッベスあたり。フロントローはカール・ハイマン、
アントン・オリヴァー、グレッグ・サマヴィルを中心にクルセイダーズのジョンストン、ブルーズのメアラム、ウッドコクを加えた。
注目選手としては、バックスでは今季スーパー12のトライ王、歴代トップタイとなったリコ・ギア、
及びNZマオリで大活躍を見せたレオン・マクドナルド。今季の充実振りが光っており、注目。また同じクルセイダーズのマーシャルは、
既に英国行きを決めているが今季は過去最高といっても良い出来で、本音を言えば外したかったかもしれない海外流出組で唯一の選出。
ケラハーとのポジション争いとなるが、出場してくれば活躍は必至と見る。ほか、ノヌ、スミスのハリケーンズコンビも若く面白い存在で、
出場機会があれば大いに注目したい。
フォワードでは先にも挙がっているマッコウと今季終盤に故障してしまったがそれまで絶好調だったアントン・オリヴァー。
両者とも故障が多くそれだけが不安の種。無事出場して欲しいところ。ほか、
大器の呼び声高いトゥイアイリィとラウアキのバックローにも出場機会があれば大いに注目したい。
落選選手の主だったところは、フォワードではギッベス、ホラー、ルーベン・ソーン、ノーム・マクスウェル、アンドリュー・ホア、
コリー・フリンら、バックスではマーテンズ、ロコゾコのほかラウララ、ゴッパース、エヴァンス、ウィープ、マカリスターら。
ライオンズに勝利したNZマオリからハイマン、ギア、レオン・マクドナルドの3名のみが正式選出(トレーニングチームにギッベス)
ということからもわかる通り、落選した選手だけでも世界的なチームが組めるほどの層の厚さを見せる結果となった。
参考: Planet-Rugby
(英文)