スーパー12第11節の重要な一戦、ブランビーズ対チーフス。
ブランビーズはまだ決勝進出の可能性を残しながらも、続出するけが人で身動きが取れない。ラスボーンの復帰は心強いが、グレーガン&ラーカムのベテランハーフバックに加え、デビュー以来ここまで連続出場を果たしてきたジョージ・スミスが腰の故障でフィットネステスト通過ならず。代わりに19歳の新鋭FLサルヴィが入ることに。わずかに残る連覇の可能性には勝っておかなくてはならない状況に、起死回生の試合を期待したい。
一方のチーフスも、決勝進出についてはブランビーズとほぼ同じ状況。しかもこちらはアウェイゲームで好成績を残して這い上がってきた上昇中の状況だけに強みは多い。ギッベス主将を中心としたフォワードのまとまりにセカンド・ファイヴになって俄然勢いをつけたヒルが中心となるバックスのスピードが加わってよい流れを生み出している。巻けた時点で決勝進出の望みを断たれる決戦に盛り上がりは必然。
<注目選手>
ブランビーズ: ジュリアン・サルヴィ(7)
試合前インタビューでは不動の先発と目されていたジョージ・スミスの故障で急遽回ってきたチャンスに緊張気味。昨年高卒後即ブランビーズと契約も安定したチームに出場機会はなく、これが初の大役となる。187cm104kgとFLとしてはまずまずの体格で、機動力とボールへの執拗な絡みを期待したい。
チーフス: エイドリアン・キャッシュモア(15)
元トヨタ自動車のベテランが再び先発起用。これに応えて奮起できるか、期待が高まる。スピード抜群のアネシに代わって味のあるフィールディングを見たいところ。
<過去の対戦>
ブランビーズ: 7勝(うちホーム4勝)
チーフス: 3勝(うちホーム2勝)
リーグ戦、決勝戦ともにブランビーズ断然の戦跡。2000年からはチーフスに勝利はなく、ブランビーズの安定感が伝わってくるが、今年はその安定感を欠いているだけに油断はできない。10点差前後でブランビーズの勝利と見る。
出場選手は続きへ。
参考: Planet−Rugby (英文)
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