スーパー12第10節2日目、第3試合はハイランダーズ対ワラタス。
前節敵地ウェリントンでライバルハリケーンズを破り、いよいよプレーオフ進出に期待が膨らむハイランダーズは、このワラタス、と次節クルセイダーズが最大の山場となる。ここを乗り切れば優勝すら視野に入ってくる大事な局面だ。
その支柱となるのは、主将のオリヴァー中心に強力にまとまったフォワード陣。特にホフト、オリヴァー、ハイマンの第1列はスーパー12の中でも最高レベルと評され、常に安定したスクラムを誇る。サイズも実力もスーパー12屈指のワラタスフォワード陣にマッコウから対抗して引けを取らないはずで、激しい試合が期待できそう。
また、バックス陣も復帰したエヴァンス、移籍組の好調ブレア中心に機動力、展開力を見せており、地元のこのゲームではさらに高まる切れを期待できるだろう。
一方ワラタスは、第6節クルセイダーズ戦、第7節ハリケーンズ戦に連敗し、前節ブランビーズ戦では6−10で辛くも勝利したが不調のブランビーズにてこずるなど、調子は下降気味。1週の休養週が良い影響を与えることを期待したい。
陣容はロジャース、ハリソンを復帰させ、ほぼ万全。怪我が心配されたウィタカー主将も何とか出場を果たす見込みで、これまでの勢いを再び取り戻せる準備は整ったと見て良い。
<注目選手>
ハイランダーズ: ポール・ミラー(8)
オタゴを中心としたハイランダーズにあっては数少ないサウスランド所属のベテラン。28歳になる今年も派手な突進と巧みなボールコントロールにはますます磨きがかかり、まさに絶好調といえる。ニュービー、ブラッキーとのサードロートリオは今のハイランダーズを支える原動力となっている。
ワラタス: デーヴィッド・ライアンズ(8)
今やワラタス/ワラビーズになくてはならない存在となったが、まだ23歳。まだまだ荒削りながら突進力と運動量は非凡で、常にボールに絡んでくる。やや下降気味のチームを盛り上げる切り札的存在。
<過去の対戦>
ハイランダーズ: 2勝 (うちホーム1勝)
ワラタス: 7勝 (うちホーム4勝)
ホーム/アウェイ問わずワラタスが圧倒。ただし昨年は不調の只中にあったワラタスが地元シドニーで敗れている。現在のハイランダーズの調子は侮れないが、順当ならワラタス。ハイランダーズが勝利する場合も、僅差になると見る。
参考: Planet−Rugby (英文)
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