【NZ:オールブラックス他ニュージーランド代表ついに発表】
ニュージーランドラグビー協会(NZRU)は27日、同国代表チームのオールブラックス2チーム
(アイルランド戦及びアルゼンチン遠征メンバー)計39名(重複1名を除く)を発表。あわせてアメリカ、
カナダで行われるチャーチルカップに出場するNZマオリ代表(マオリ・オールブラックス)、日本を含む環太平洋5カ国対抗戦(パシフィック・
ファイブネイションズ)に出場するA代表(ジュニア・オールブラックス)のスコッドも発表された。(詳細は続きへ)
オールブラックスには初選出となる3名、カンタベリー及びクルセイダーズのWTBスコット・ハミルトン、
オタゴ及びハイランダーズのPRクラーク・ダーモディ、ノース・ハーバー及びブルーズのLOグレッグ・ローリンソンが選ばれたほか、
怪我などで2004年の1キャップ以来選出のなかったクルセイダーズのCTBケイシー・
ラウララなどが6月10日と17日に行われるアイルランド代表戦に選出された。主将は既に発表の通り、リッチー・マッコウが務める。
また、6月24日に予定されているアルゼンチン代表戦(遠征)では、スターティングメンバー15名が発表され、
先発起用されないことが確定している主将のマッコウに代わり、ウェリントン及びハリケーンズのジェリー・
コリンズが主将代行を務めることになる。
全般にアルゼンチン代表スコッドに主力を送り込む形となっており、
アイルランド代表戦はその後に続くトライネイションズへのトライアル的意味合いが強くなると予想される。
マオリ代表は前年に引き続いてワイカト及びチーフスのジョノ・ギッベスが主将を務めることになると予想される。
オールブラックスのリコの弟であるハリケーンズのWTBホズィア・ギア、ブルーズのSOラヴェア、ベイ・オブ・
プレンティ及びクルセイダーズの新鋭FLラティマーらが初選出となった。
ジュニア・オールブラックスは、これら2レベルの代表(オールブラックス及びマオリ・オールブラックス)
とは別のメンバーを選出したとはいえ、主将のルーベン・ソーンをはじめ、新旧のオールブラックス、
スーパー14のキャップ保持者が目白押しで、ニュージーランドの選手層の厚みを見せ付ける内容となった。これでパシフィック・
ファイヴネイションズでは本命に間違いなく、他国代表チームが如何に挑むかに注目が集まる。
【Aus:豪州代表ワラビーズ、ついにヴェールを脱ぐ】
ラグビーのオーストラリア代表ワラビーズが、既に発表されていた42名のトレーニング・
スコッドからさらに絞り込んだスコッド33名を発表(詳細は続きへ)。
昨年のテストマッチ連敗で浴びた非難を跳ね除けるようにACTブランビーズのSHジョージ・グレーガンが引き続いての主将に就任。
チームメイトでハーフ団のラーカムやCTBモートロック、レッズのFBレイサムらベテラン勢も顔を揃え、ここまでの体制を継続しつつも、
フェアバンクス、ノートン=ナイト、マクアイザック、パルらノンキャッパーの若手を起用している。
具体的な編成についてはまだこれから検討されることになるが、特にバックローの構想として、ジョージ・スミスをNo.8に固定し、
FLにエルソム(NSW)、ヒーナン(ACT)ら大型バックローを起用して高さとパワーを補う構想が出ており、注目されている。また、
プロップ陣は特に注目を集めており、大ベテランのビル・ヤング(ACT)やマット・ダニング(NSW)をトレーニング・スコッドからも外し、
レッズで成長著しいロドニー・ブレイクのほか、ベン・ロビンソン(NSW)、ガイ・シェパードソン(ACT)
らを起用して若返りとともにスクラムの強化を狙っている。
なお、左ひざの手術を予定している現ACTのマット・ギタウは、トレーニングスコッドに名を連ねたものの、
今回の正スコッドからは外れている。
ワラビーズは今後、6月11日にシドニーで、6月17日にメルボルンでイングランド代表とのテストマッチを行った後、
6月24日にはパースでアイルランドとのテストマッチを行う予定となっている。
【Eng:イングランド代表、まずはバーバリアンズに快勝】
若手中心のメンバーで春のテストマッチシリーズを迎えたイングランド代表が28日、ロンドンのトゥイッケナム競技場で招待制クラブ、
バーバリアンズと対戦した。
イングランド 46(18) vs 19(14) バーバリアンズ
(得点)
イングランド: トライ・・・シンプソン=ダニエル(2)、バークレー、フォレスター、バーンズ、アーミテージ;ゴール・・・
バークレー(5)、PG・・・バークレー(2)
バーバリアンズ: トライ・・・マーニュ、ライハナ、バーク;ゴール・・・バーク(2)
元豪州代表マシュー・バーク(FB)、トウタイ・ケフ(No.8、現クボタ)、ジョー・ロフ(WTB、元クボタ)、
元ニュージーランド代表SOカーロス・スペンサー(SO)、ザビア・ラッシュ(FL)、ニュージーランド出身で元チーフスのブルース・
ライハナ(WTB)、フランス代表CTB/FBトマ・カステニェード(CTB)、FLオリヴィエ・マーニュ(FL)、ラファエル・
イバニェス(HO)、イタリア代表PRロ・チチェロなど、
各国代表クラスで現在英国クラブで活躍するメンバーを多数揃えたタレント集団のバーバリアンズに対し、
主力を温存しながらも代表復帰したマイク・キャットや若いマシュー・
テイトなど新旧のタレントを揃えたイングランドが5トライ46得点で快勝した。
今後はA代表(イングランド・サクソンズ)がアメリカ/カナダで行われるチャーチルカップに出場するほか、
6月11日からオーストラリア代表とのテストマッチ2連戦を予定している。
【Fra:フランス代表監督ベルナール・ラポルト氏、2007年W杯後に勇退他】
ラグビーフランス代表関連のニュースで、まず、代表監督のベルナール・ラポルト監督が、
早くも2007年フランスW杯終了後に勇退することを発表した。後任はまだ決定していないが、
先週末にイングランドのプレミアシップで優勝を飾ったセール・シャークスの監督で元フランス代表のフィリップ・
サンタンドレ氏が有力と見られている。
また、フランス代表現監督のラポルト氏は今春のルーマニア代表戦及び南半球遠征(南アフリカ代表戦)のメンバーについて言及し、
フライ・ハーフのフレデリック・ミシャラクを休養させる考えを示している。来年に迫った母国でのW杯に先立ってじっくり休養をとり、
信頼性や安定感を取り戻す良い機会にして欲しいとの意向のようで、代表復帰は今秋から来春のシックスネイションズになる予定と見られる。
フランス代表の2006年春季スコッドは6月1日に発表される予定となっている。
【Wal:ウェールズ代表スコッドに修正】
アルゼンチン遠征を控えるウェールズ代表スコッドに若干名の変更があった。
まず、既に予定されていたオスプリーズのギャヴィン・ヘンソンを休養させる交代要員として、ニューポート/グウェント・
ドラゴンズのネイサン・ブリューを選出。また、怪我で遠征帯同を辞退したPRゲティン・ジェンキンスの交代要員としてはカーディフ・
ブルーズのジョン・ヤップが選出されることとなった。
ウェールズ代表コーチ陣は、ブリューの選出について「彼のポジションは主にアウトサイドCTBかWTBだが、
インサイドCTBとしてギャヴィン(ヘンソン)の穴を埋めるに十分と判断した」とブリューのインサイドCTB起用に自信を見せている。
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